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神戸大学で日本労務学会第40回全国大会が開催されます。平野が実行委員長を務めます。
2010年6月29日 08:50 AM お知らせ

日本労務学会第40回全国大会が,統一論題「経営労働における人間問題研究の40年-疎外,参加,人間性回復の回顧と展望- 」のもとに7月31日から8月1日まで神戸大学で開催されます。

振り返れば,日本労務学会は1970年12月5日の設立総会をもって正式に発足。第1回大会は,「経営労働における人間問題-人間疎外と人間回復について-」の統一論題を掲げ1971年に立教大学で,第2回大会は,「経営労働における人間性回復」の統一論題のもとに1972年に明治大学で行われました。両大会における報告は経営労働研究双書として中央経済社より出版されています。『経営労働における疎外と参加』と『経営労働における人間性回復』です。

実際にこの2つの本を読んでみますと,例えば森五郎博士が整理されているように,経営労働における人間問題は具体的には40年前の当時,1)就職の機会に関する不安,2)定年制という時限的な「強制解雇制度」の問題,3)職業とのかかわりで心身の健康問題,4)職場構成員の異質化の問題などに見出されています。これらは現代においても事象は異なるものの重要な人間問題であり続けています。

例えば,1)はニートやフリーターあるいは失業やリストラの問題として,2)は高年齢者雇用の問題として,3)はメンタルヘルスやワークライフバランスの問題として,4)は人材のダイバーシティの問題として。

 

つまり学会の底流をなす1つの根本テーマ-経営労働における人間問題-は,個々のテーマは変わり時代が変遷し続ける中でも存続し続けています。経営労働における人間問題はこの40年間の間にどのような変遷を遂げてきたのか。時代の要請と学問の主体性の間にある緊張と均衡の機微を,時代を遡りながら振り返り,その上で現下の問題は何か,その解決の方策はどのようなものかを議論することは節目の大会に相応しい意義あるものと考えます。具体的には,サブテーマ1として「経営労働における人間問題研究の軌跡と回顧」のシンポジウムを,サブテーマ2として「経営労働における人間問題研究の現代的課題と展望」のシンポジウムを行います。自由論題報告も48件と多数行われます。7月31日の特別講演は帝人グループ理事CSR企画室長,田井久惠氏にご登壇いただきます。

 

本大会はオープン参加方式を取り,企業の人事スタッフ等の方々にも実務に役立ててもらおうと考えております。40回目の節目にふさわしい盛会になりますようふるってご参加ください。

 

プログラムの詳細はこちら

第40回日本労務学会全国大会プログラム.PDF